17日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、大阪府のオリックス劇場での最終公演を行った。ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は、失われた中国伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で上演している。世界最高峰の中国古典舞踊を届ける夢の舞台に、満場となった劇場から賞賛の声が届いた。
舞台女優「美しくて華やか、目を奪われた」
日本の三大少女歌劇団「OSK日本歌劇団」の元劇団員である愛瀬光さんと美森あいかさんが、この日の公演を鑑賞した。初鑑賞の愛瀬さんは、劇団で男役を演じていたこともあり、男性舞踊に惹かれたという。「男性の踊りがすごくダイナミックで、目を奪われました。それが一番印象的でした」と語った。
特にモンゴル族の舞踊に心引かれたという。「男性の騎馬の踊りが一番面白かったです。簡単そうに見えてすごく大変なことをやっていると、自分が踊りをやっているからこそ思います。とても揃っているし、なめらかで、非常に訓練されていますね」
「私はバク転やバク宙はできませんが、皆さんにとっては基本なんですね。足音がしないし体重を感じない。体が軽くて、足の筋肉がすごいのだろうなと思いました」と神韻アーティストの高度な身体能力を讃えた。
神韻を鑑賞するのは2度目という美森さんは、「すごかったです。去年とは全然違ってましたね」と、毎年一新される演目を楽しんでいた。
田園風景に咲き満ちる黄色い花を表現した女性舞踊が綺麗だったという。「前も思ったんですけど、衣裳の色が非常に美しかったです。なかなか日本では見れない色合わせで、衣裳の細かいところまで素晴らしく、扇子や小道具も華やかで、見とれてしまいました」
神韻公演では、古典舞踊や舞踊劇だけでなく、歌曲の独唱や中国楽器の独奏といった演目も上演される。人の善性を呼び起こす神韻のオリジナル歌曲に、2人は「意味深い、強い歌詞」を感じたという。
「普段は強く感じていないけれど、私たち日本人の日常にも宗教的な思いがあるじゃないですか。だから、共感して見れました。すっと入ってくるメロディーだったので、音楽として楽しめました」と愛瀬さんは語った。
現代中国における信仰者の受難と救済を描いた舞踊劇からは、「目に見えないものとの繋がりを、映像を使って見えるようにして、伝えようとしている」と感じたという。「日本だと独特な風に捉えられますけど、気持ちよくすんなりと見れました」と美森さんは語った。
最後に愛瀬さんは、「エネルギーをいただきました。次の舞台で発信するパワーになったらいいなと思います」と語った。
実業家兼スポーツキャスターが絶賛「日本ではあまり見られない」
この日、実業家でスポーツキャスターの唐渡吉則さんが雅恵夫人と公演を鑑賞した。吉則さんは、「ミスター・トラ」の愛称で知られる日本のプロ野球中継専属リポーターで、ラジオパーソナリティ、歌手、実業家としても活躍してきた。
「どの踊りもみんな素晴らしかったよ。全体的に揃ってるし、華やかで見ごたえがある。何とも言えない中国らしい統一感がやっぱり素晴らしい。男性もすごいし、女性もそれはすごい。日本でああいう踊りはあまり見られない」と絶賛した。
数年前から神韻を見たかったという雅恵さんにとって、念願の鑑賞となった。「踊りは揃っていて綺麗だし、足も上がるしすごいわね。今年はちょうどチケットを買うことができて良かった」と喜びを語った。
神韻では、デジタル背景幕がステージ後方に鮮やかな光景を映し出し、舞踊を引き立てる。お二人は「映像とのコンビネーションも面白かったね。日本ではああいうのはなかなかないでしょう」「素晴らしい演出ね」と語った。
「生演奏が良かったね」「久しぶりに目の前で聞けて良かった」と、東洋と西洋の魅力を併せ持つ神韻のオーケストラを称賛した。中国楽器・二胡の独奏も心に響いたという。「二胡はとても素晴らしかった」「癒されました、中国を感じる」
舞踊劇の演目には、日本の昔話にも似た親しみやすい雰囲気を感じた吉則さん。物語を通じて中国古来の文化や道徳を伝えることに、「価値があると思うよ」と語った。ご自身のラジオ番組でも神韻を紹介していきたいという。
神韻2024日本公演は、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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