「手術する前、患者家族は先に献血を」 中国の病院に実在する、驚くべき実態

2024/02/07 更新: 2024/02/07

このごろ「母親が手術しようとすると(家族は)先に献血するよう求められた」と訴える動画が中国のネット上で拡散され、物議を醸している。

動画のなかで、胡さん(女性)は市民サービスホットライン「12345」に電話をかけ、「母親は骨折の手術を受けようとしている。しかし、医師から『今血液バンクは品薄状態だ。患者家族は少なくとも800ccの献血をしてほしい。しないと手術はできない』と言われた」と訴えた。

「もちろん強制ではない」と病院はいう。しかし、実際には「献血しないと手術できない」ということらしい。

(「母親が手術しようとすると(家族は)先に献血するよう求められた」と訴える動画)

実は手術前に、医師が患者家族に対し「無償での献血を求める」ことは、今の中国の病院においては珍しくない光景だ。そのようなニュースも、しばしば目にすることができる。

それでも、そのような実態を暴露し、問題提起した今回の動画をめぐっては、共感の声が広がっている。

「私も同じようなことを経験した。献血する代わりにお金を払うのもダメだった。必ずその場で献血しなければならない。どうしても自分で献血したくない場合は、他人にお金を払って献血してもらえば、それも認められる。とにかく(病院は)誰かがその場で献血しないと手術はできない、と言うのだ」

「口では強制ではない、と言っているけど、実際には強制的だよ」

「このような事が、少なくとも、ここ10年は続いている」

なかには「(献血したことを証明する)献血カードを持っていてもダメ。必ずその場で献血させられる」といった指摘の声も少なくない。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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