京都市が実施した「京都観光に関する市民意識調査」で、オーバーツーリズムによって生じる混雑などで「迷惑した」と回答した市民が8割に上った。コロナ禍以前にも増して、観光需要の回復が一層進むと見込まれる中、新たな対策が求められる。
京都市産業観光局は、18歳以上の市民5500人を対象に昨年10月31日~11月27日にかけて調査を実施し、有効回答数は2465人だった。
京都観光が市民にもたらす影響等について、「一部観光地やその周辺等が混雑して迷惑した」との回答は66.4%で、「どちらかというと当てはまる」を含むと8割を超えた。
「路線バスや地下鉄などの公共交通機関が混雑して迷惑したか」との問いに対しては、33.4%が「とても当てはまる」、29%が「当てはまる」と回答した。
ゴミのポイ捨てや食べ歩きなどの「観光客のマナー違反によって迷惑しているか」との質問に関しては、25.2%が「とても当てはまる」、22.5%が「当てはまる」21.1が「どちらかというと当てはまる」と回答した。
一方、観光の効果の実感については、観光客が訪れることで、「売上の増加や給与等への好影響につながっていると感じた」と回答した方の割合は20.2%、「買物環境の向上につながっていると感じた」と回答した方の割合は19%、「生活環境の向上につながっていると感じた」と回答した割合は17.6%となった。
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