オーストラリア観光客 墓地で不適切行為の動画拡散 在日大使館が注意喚起

2025/09/02 更新: 2025/09/02

最近、日本各地の観光地での外国人観光客のマナー違反が問題となっている。今回はオーストラリアからの観光客が狼藉を働き、ネットで物議を醸している。

拡散された動画には、男性が墓前の供え物に手をつけたり、墓石の上にモデルガンを置き、暴言を吐く様子が映っている。現場は山梨県内の富士河口湖霊園とされるが、詳細は確認されていない。

在日オーストラリア大使館は9月2日、「日本の関係機関と緊密に連携し、オーストラリアからの渡航者が現地の法律とルールを尊重するよう周知している。今後も関係当局と協力し、厳正に対処する」と投稿した。

ネット上では「強制送還」「拘束すべきだ」といった厳しい声が相次ぐほか、観光客の急増によるオーバーツーリズムを問題視する意見も目立つ。

日本の刑法では、第188条「墳墓発掘罪・墳墓損壊罪」により、墳墓や付属物を損壊・汚辱した者を処罰対象としている。供え物や墓地内の備品を壊した場合には第261条「器物損壊罪」が適用される可能性もある。墓地の管理者である宗教法人や財団法人は、被害者として警察に被害届や告訴を提出することができ、今後の対応が注目されている。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。
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