「AliExpress(アリエクスプレス)」や「Temu(ティームー)」などの中国発のEC(電子商取引)サイトが販売する安価な中国製品に「警戒すべき」だ。
韓国政府は1月、調査を通じて、中国製の模造品にはがんを引き起こす重金属が含まれており、深刻な健康リスクがあると警告していた。
4月30日、韓国の関税庁は、「中国の通販サイトが販売する子供向けの格安製品を検査した結果、15%に当たる38品目から有害成分を検出した」と発表した。
アクセサリー系からは基準値3千倍を超える「カドミウム(発がん性物質)」が検出され、玩具や学用品、靴などの子供向け製品からは、子供向け製品への使用が禁じられている有害成分なども大量に発見した。
今回、検出された有害成分が含まれる製品は「AliExpress」や「Temu」など中国発ECサイトで販売している。
海外の通販サイトの商品の安全性について、韓国関税庁は「正式な輸入手続きを経た製品とは大きな違いがある」として警戒をよびかけている。
中国製の有害で低品質な製品の被害は世界中で報じられており、日本においては昨年、日本人が中国の通販サイト「グローバルエクスプレス」からほくろ除去クリームを購入して皮膚壊死を起こした事例が発生している。
中国製の安価製品について、中国首都師範大学歴史教育学科の元准教授・李元華氏は1月29日、エポックタイムズの取材に対し、次のように指摘している。
「中国製の多くの商品価格が非常に安いのは、知的財産権の侵害や盗用だけでなく、コストを下げるために禁止物質や毒物まで使用しているからだ」
「これらの商品の多くは粗悪品、規格外品であり、一般消費者が見分けるのは非常に困難だ」
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