社会 アップルにかげり?

Appleが過去最大規模の自社株買い  iPhone販売10%減で業績は低迷

2024/05/03 更新: 2024/05/03

5月2日、Appleは2024会計年度第2四半期の業績を発表した。第2四半期の利益は、ウォール街の予測をわずかに上回ったものの、全体の売上高は4%減少し、iPhoneの販売も10%減少した。同時に、Appleは史上最大の自社株買い計画を発表しており、同社の株価は2日の取引終了後に7%上昇している。

取締役会は1100億ドル(約17兆2549億円)の自社株買いを承認しており、これは前年の900億ドル(約13兆7952億円)から22%増加している。これは史上最大規模の自社株買いである。

パンデミック以降、Appleは業績見通しを公開していないが、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、6月四半期の全体の売上高は低く、一桁台の成長率が見込まれると示唆していた。

Appleの最高財務責任者(CFO)であるルカ・マエストリ氏は、アナリストとの決算発表電話会議で、今四半期のiPadの販売は前年比で2桁の成長率になると予想しており、またサービス部門は引き続き過去2四半期のペースで成長すると付け加えている。

第2四半期のAppleの売上高は907億5千万ドル(約13兆 9022億円)で、前年同期比4.3%減少し、純利益は2.2%減の236億ドル(約3兆6915億円)となっている。

Appleによると、iPhoneの販売は前年比約10%減の459億6千万ドル(7兆413億 円)であり、9月に発売された最新のiPhoneの需要低迷を示している。

Macの売上高は4%増の74億5千万ドル(1兆1414億 円)であるが、2022年の高水準には及んでいない。

その他の製品の収益は前年比10%減の79億ドル(約1兆2102億円)である。

Appleは2022年以降、新しいiPadを発売しておらず、販売に影響を与えている。このセグメントの収益は17%減の56億ドル(約8703億円)であるが、Appleは5月7日に新しいiPadを発表する予定である。

今四半期のハイライトは、サービス事業で、売上高は14.2%増の239億ドル(約3兆5618億円)となっている。サービス事業には、サブスクリプションサービス、保証、検索エンジンのライセンス契約、決済収益などが含まれている。

Appleの3番目に大きな市場である中華圏の売上高は8%減少し、163億7千万ドル(約2兆5078億 円)である。

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