東南アジア・南アジア フィリピンが防衛体制を強化。

中共、南シナ海の埋め立て フィリピン政府が非難

2024/05/15 更新: 2024/05/15

5月13日、フィリピン政府はビデオを公開し、中共は疑念を持たれながらも、南シナ海におけるフィリピンの排他的経済水域内の島々や礁に土砂を投入し、埋め立て活動を行っていると批判した。フィリピンは船を派遣し、中共の動向を監視している状況だ。

フィリピン沿岸警備隊は、この週の月曜日に、南シナ海の紛争地域における艦船配備を強化し、中共のサビナ礁の浅瀬やその周辺海域での埋め立て、軍事基地の建設を阻止するための措置を講じていると発表した。

元フィリピン上院議員のリチャード・ゴードン氏は、「フィリピンの軍事的な弱点が露呈するたびに、中共は迅速にスカボロー礁を掌握し、嘲笑や脅迫を用いて我々の漁師たちを追い払っている」と指摘した。

フィリピン沿岸警備隊が10日に公開した映像では、サビナ礁の浅瀬に、人為的に投棄されたとみられる大量のサンゴの残骸が確認した。浅瀬の規模や形状が変化していることも確認できる。この映像は4月中旬に撮影したものだ。

サビナ礁は、フィリピンの排他的経済水域内に位置しており、パラワン州から約71海里のところにある。この地点は、フィリピンのセカンド・トーマス礁への補給路の遮断を防ぐために、戦略的に非常に重要だ。

フィリピンの関係者によると、5月7日から今日まで、サビナ礁周辺で中共の海警船4隻、民兵船34隻、海軍艦艇6隻が監視している。人為的に投棄したサンゴの残骸やサンゴの破片が積み上げられている個所、12か所も確認した。

過去6か月にわたり、中共はセカンド・トーマス礁周辺海域でフィリピン船舶に対して挑発的な行動をとり続け、この地域の緊張を高めている。