驚異的! トランプ氏が有罪判決後に5280万ドルを集める

2024/06/01 更新: 2024/06/01

トランプ前大統領が口止め料裁判での有罪判決を受けた直後に、5280万ドル(約83億円)という驚異的な金額をわずか1日で調達した。この額は昨年の同期間の資金調達額の半分以上に当たる。

トランプ氏の選挙チームによると、寄付は主に小額の支援者からで、そのうち30%は共和党の寄付プラットフォーム「WinRed」を通じての新規寄付者である。このプラットフォームは判決直後にアクセスが集中し、一時的に機能が停止する事態が発生した。

わずか1日で約5280万ドルを集めたことは、1日の資金調達としては異例であり、1時間あたり200万ドル以上を集めたことになる。

比較してみると、トランプ氏の選挙チームは4月に合計7600万ドル(約119億円)を調達し、月別選挙資金調達額が初めてバイデン氏を超えた。バイデン氏はその月に5100万ドルを集めた。

実際にトランプチームが最も多くの選挙資金を集めた日は、法的な争いに関連していることがしばしばある。

連邦選挙委員会の記録によれば、トランプ陣営が特に多くの資金を集めた2日間は、2023年4月4日と8月25日だった。4月4日にはニューヨークで口止め料に関する訴訟で起訴され、8月25日にはフルトン郡刑務所で有名なマグショットを撮影された。これらの日には、トランプ陣営はそれぞれ1540万ドルと710万ドルの寄付を集めた。

オンラインで集めた5280万ドルは、数百ドル以下の小額の寄付者からのものである。トランプ陣営は6月20日までに5月の資金調達の状況を報告しなければならない。

現在、民主党の寄付の総額はトランプ陣営を上回っているが、最近の裁判の結果がトランプ氏の巻き返しに役立つ可能性がある。これまでアメリカ大統領選を静観していた裕福な寄付者たちも、裁判の後にトランプ氏への支持を表明し始めている。

トランプ氏は、カジノ業界の巨頭ミリアム・アデルソン氏やブラックストーン・グループの最高経営責任者(CEO)であるスティーブン・シュワルツマン氏からの支援を受けている。

さらに、ホテル業界の重鎮ロバート・ビゲロー氏も5月30日にトランプ氏への支持を公言している。これらの方々からの資金提供は、トランプ氏が激戦州での新しい選挙活動を行うために活用される見込みである。

トランプ氏は、起訴され有罪判決を受けた初のアメリカ合衆国大統領である。ニューヨークでの刑事訴訟、ジョージア州と連邦レベルでの訴訟が進行中だが、これらは11月の選挙前に開かれる見込みはほとんどない。

陳霆
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