高温や干ばつがすでに1か月以上続いた中国の北部では、農作物などに深刻な被害が出ており、一部地域の村民は龍王さまへ「雨ごい」をしている。
いっぽうで、南部では深刻な洪水に見舞われ多くの死者や行方不明者が出ている。
なかでも河南省、山東省、山西省は特に「干ばつ」の状況が深刻だが、「政府による援助は皆無、農民は自力救済を強いられている」と地元民はいう。「干ばつは少なくともあと2か月は続く」といわれるなか、現地では農作物を枯らさないよう、あらゆる方法を講じて水を手配するなどの対策に追われている。
山東省済南市の農家の劉さんは、メディアに対し、「今ほど干上がったのは生まれてこのかた、初めてのことだ」と話す。
劉さんが植えたリンゴや桃、クルミ、黒胡椒などの作物は、「90%が干ばつ被害を受けた」という。
酷暑と干ばつの影響で劉さんの家では、1日に3時間しか水道水が供給されない。
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