生存環境が悪化の一途をたどる中国で近頃、ショッピングモールや河川の橋から飛び降り自殺を図る事件が絶えない。
こうした事態への対策として、自殺が発生したショッピングモールでは階ごとに自殺防止のための「監視員」が常駐するようになり、なかには吹き抜け全体を覆う巨大なネットが張り巡らされているところもある。
また、一部の「自殺名所」と化した橋では自殺者早期発見のための「監視カメラ」のほか、飛び降り防止用の網やバリケードなどが設置された。さらに、橋の上には「監視要員」、橋の下には「救助要員」が常駐し、24時間体制で待機している。
そんななか、先月26日に撮影された四川省瀘州市(「九支鎮(町)と貴州省をつなげる)にある橋に設置された「物々しい」バリケードの動画がSNSに投稿され、広くシェアされている。
「彼ら(当局)は橋からの飛び降り自殺者が絶えないのは橋のせいだと思っているようだ」と投稿者は痛烈に皮肉り、関連動画のコメント欄にも「なんて国だ」といった嘆きの声が広がっている。
「自殺防止用のバリケードを設置された橋」の動画を自身のSNSに転載した中国問題評論家の李沐陽(りもくよう)氏は、エポックタイムズの取材に対し、以下のように指摘する。
「人々が橋から飛び降りる主な理由は生活苦や絶望だ。橋にバリケードを設置したところで、問題は解決しない。死にたい人は別の方法を選ぶだろう」
「中国を今のような地獄にした元凶は中国共産党である。中国をよくする唯一の出口は、中国共産党の解体だ」
(四川省瀘州市にある橋に設置された「自殺防止用」のバリケード)
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