中国共産党による重大なスパイ脅威が浮上する中、ノルウェー国内安全機構は7月2日、あるノルウェーの市民が中国共産党(中共)のためにスパイ活動を行った疑いで逮捕されたと発表した。
AP通信によると、ノルウェー警察保安局(PST)の検察官トーマス・ブロム氏は「現在、初期段階にあるため、詳細を明らかにすることはできない」と述べた。
逮捕された容疑者の男は国家機密に関わる重大な情報活動を行った疑いが持たれている。現在、この男は勾留されており、4週間後に審理が行われる予定である。
ブロム氏は「国家の安全に関わる問題である」と述べ、男が7月1日(月曜日)の午前中にオスロ国際空港で逮捕されたと発表した。逮捕の前に彼は「中国」に行っていたとされる。
ブロム氏は逮捕が目立たない形で行われたことを強調し、容疑者は「よく知られている人物」だが、詳細は明らかにしなかった。「彼が持っている情報は中国(中共)情報機関の標的となっている」とも述べた。
地元ニュース社NTBはPSTの話として、ノルウェー市民が「中国(中共)」に有利なスパイ活動を行った疑いで月曜日に逮捕されたと報じた。
オスロ警察局の報道官は、名前が明らかにされていない容疑者が現地時間火曜日の午後1時(GMT/グリニッジ標準時11時)にオスロ裁判所で審理を受けたと発表した。
容疑が確定した場合、男は最長10年の懲役刑に直面する可能性がある。
容疑者の弁護士マリウス・ディートリクソン氏はAP通信に対し、彼の依頼人が中共の工作員であることを否定し、無罪を主張すると述べた。
この逮捕は、オスロが今年中国が情報脅威を構成すると予測している時期に行われたものである。PSTの年次脅威評価報告書では「2024年までに、中国(中共)は重大な情報脅威を構成する」と指摘している。
PSTは今年2月に発表した評価報告書で「これは主に、中国(中共)と西側諸国との関係の悪化、中国(中共)が供給チェーンへのコントロールを強める意図、そして北極地域での戦略的な位置取りによるものである」と述べている。
ノルウェーとロシアは約198キロ(約123マイル)の北極の国境を共有しており、過去数年間にわたり、ノルウェーは外国情報活動に関与した疑いのある複数の人物を逮捕している。
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