中国 生後4カ月の赤ん坊でも許さない狂気

「衆人環視」の路上で家族を斧で傷つける狂気な男=山東省東営市

2024/07/13 更新: 2024/07/13

各地の町中で、「衆人環視」のなか、行われた殺人事件が頻発している。

3日、またしても、山東省東営市の集合住宅付近の路上で、男(60歲)が斧を使って子どもを含む家族をめった切りにする事件が発生した。加害者の男は逃走後に自殺した。

男は車を運転してその妻(60歳)、娘(25歳)、孫が乗った車にわざとぶつけた後、これら家族を斧で繰り返し切りつけて重傷を負わせた。男の犯行過程を映した市民撮影の動画がSNSに流れており、その狂気や残忍さゆえに、見た人は誰もが身の毛がよだった。

11日時点でも、被害を受けた男の妻や孫は、いまも集中治療室(ICU)に入院中、娘はすでに一般病棟に移されている。

現地当局による発表では、被害を受けた子ども(加害者の孫)の年齢については言及されていないが、事情を知るネットユーザーによると子どもは生後4か月の男児だという。

動機については公開されていない。

不完全な統計ではあるが、SNSに流出した事件だけを数えても、中国本土では過去2か月の間で、40件ものナイフを使った殺傷事件が起きており、少なくとも55人が死亡、48人が負傷している。こうしたなか、「衆人環視」のなかで行われる殺人事件であったり、無差別殺人も少なくない。

中国共産党(中共)当局による「世論の安定維持」もあり、これらの事件のうち官製メディアによって報道されたのはわずか一部でしかなく、ほとんどの事件は、メディアでは報道されることもなく市民によるSNS投稿でしか見ることができない。

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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