英首相、ウクライナなど巡る協力深化呼びかけ 欧州政治共同体会合で

2024/07/19 更新: 2024/07/19

[ブレナム宮殿(英国)18日 ロイター] – 英国のスターマー新首相は18日、欧州政治共同体(EPC)首脳会合で、ウクライナへの支援を進めると共に、欧州の喫緊の課題である不法移民対策や気候変動、エネルギー安全保障に取り組むため、欧州での協力を深めるよう呼びかけた。

40カ国以上で構成する協力促進の枠組みEPCはロシアによるウクライナ侵攻を受けて設立された。

英国の欧州連合(EU)離脱後のEUとの関係の再構築を目指すスターマー氏は会合の冒頭で「私のリーダーシップの下で英国は友人、パートナーとして協力する用意がある。EUの一部ではないものの、欧州の非常に重要な一部だ」と言及し、「共有する価値を守る決意で団結し、共に達成できることを確信する」と訴えた。

欧州の指導者たちはスターマー氏の防衛協力の姿勢を歓迎。フランスのマクロン大統領は「これは再構築の絶好の機会だ」と言及したほか、ドイツのショルツ首相は、英国で会合が開かれたことを「欧州の協力にとって重要な兆しだ」と評価した。

スターマー氏はウクライナへのさらなる支援を呼びかけ、「今日ここでわれわれの最初の仕事はウクライナへの揺るぎない支援を確認することだ」と述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は西側同盟国に対し、軍用飛行場などロシア領内への長距離攻撃を容認するよう改めて要請した。

Reuters
関連特集: 欧州・ロシア