1698億元流出 中国A株市場に衝撃 主力資金の動向に警戒

2024/10/10 更新: 2024/10/10

10月8日、中国のA株市場では急激な変動が見られ、上海と深センの市場で大口投資家や機関投資家が運用する主要な資金(主力資金)が大量に流出した。1日で1698億元(約3兆3960億円)という巨額な資金が市場から離れ、投資家の間に不安が広がっている。

中国の株式市場は最近注目を集めているが、主力資金の大規模な流出が報じられた。特に10月8日には、上海と深センの市場から合わせて1698億元の純流出が確認され、市場に大きな衝撃が走った。この日、A株市場は開場早々に大幅に上昇したが、すぐに反落し、午後には再び上昇するなど、不安定な動きを示した。

新浪微博によると、9月末からA株の価格が大幅に上昇して以来、100社以上が株式の売却を予定していると発表した。特に10月8日だけで30社以上が売却を予告し、市場の緊張が高まった。

報道によると、大手資金は主に白酒産業の株式を大量に売却しており、特に五糧液、貴州茅台、瀘州老窖が影響を受けた。これらの企業からは、それぞれ20.96億元、14.06億元、8.92億元が流出した。また、自動車メーカー部門でも長安自動車やBYD(比亜迪)の株式から多額の資金が引き上げられた。

このような状況の中で、投資家たちは市場の将来に対して警戒を強めている。西部証券の投資顧問である李輝氏は、「今回の市場の動きは、以前の強気相場と比べてもさらに激しい」とコメントした。多くの投資家が市場の高騰を利用して利益を確定し、一時的に手仕舞いを選んでいる状況である。

李淨
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