社会問題 監視大国・中国

「党性が強い」中国の監視カメラ

2024/10/11 更新: 2024/10/11

中国の監視カメラは「党性が強い」

これは華人圏でよく言われているジョークの1つであり、現代中国に対する猛烈な皮肉である。

というのは、中国の学校などで不可解な事件や事故など起きるたび、肝心な監視カメラは必ずと言っていいほど故障しているのだ。都合が悪くなると故障する、これはもはやお決まりのパターンのようなものである。

肝心な証拠(監視カメラ映像)もないまま、誰の目にも怪しい「事件」は、学校側や当局が主張する「不慮の事故」と結論付けられ、いい加減な捜査がひと通り行われた後、真相は闇に葬られたまま、事件の完結を発表する。

遺族がいくら喚き、また世論がどんなに騒ごうが、いったん「公式な結論」が下されれば、もうどうにもできない。現地公安は「これ以上騒ぐと……」などと脅して口封じの「カネ」を渡して遺族を黙らせる、それでも黙らない場合は「消えて」もらう。

騒ぐネット民に対しては、検閲の力でそのアカウントを凍結、それでも大人しくならない者には公安が直接自宅に赴いて、その口を閉ざすまで。

これが、現代中国のリアルである。

 

大絶賛の一枚

国民を密かに監視する卑しさをフルで表現したという、「党国猥琐(とうこくわいさ 下品で見苦しい様)」というタイトルが付けられている、写真(下記)がある。

この写真は「絶対入賞もの」と華人圏では大絶賛されている。

なお、タイトルにある「猥琐」という中国語は容貌や挙動が卑しい、または下品だということの表現である。

 

(党国猥琐)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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