社会問題 「買うお金がない」?

中国の「史上最長にして最も悲惨」なダブルイレブン(独身の日)

2024/11/12 更新: 2024/11/12

去る11月11日は、中国では独身を意味する数字の「1」が並ぶため、「ダブル11(ダブルイレブン)」と呼び慣らし「独身の日」とも呼ばれている。毎年、この日にあわせてネット通販各社などが大規模なセールを行ってきた。

ところが、今年は、過去のように各社が「最安値」を競い合うことはない。消費者側も慎重な姿勢が目立つのだ。

また、今年のセールは、昨年よりも1週間ほど早い10月中旬から始まっていたが、最終日になってもほとんど熱気が感じられなかったという。

中国紙「21世紀経済報道」は、「今年の史上最長のダブル11大セールが、今まさに終わろうとしているのに、盛り上がりもなく、『とても静かだ』と評している。

「今年は本当に売れないわ、売り上げは去年の半分ほどしかない」と「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tmall)」に出店する婦人服店経営者は嘆いていた。

ネット上でも、「あれ? 気がついたら大セール終わっていた? 今年は静かすぎるよ」といった声も多く、「大セールだろうが私には関係ない、だって、なにしろ、買うお金がないからね」といった嘆きも広がっている。

中国の金融専門家である臧其超(ぞう・きちょう)氏は、「今年は史上最も悲惨ダブルイレブンであり、どこのECプラットフォームにもほとんどアクセスがなかった」と評している。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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