江蘇省「社会報復事件」で「被害者遺族の1人が監視役の公安を殺害した」という情報が出ている。
16日、江蘇省無錫市の職業学校で、今年卒業するはずだった男によって、母校の在校生らに対する無差別刃傷事件が発生した。
公式発表では容疑者は1人ですでに逮捕されており、8人死亡、17人負傷となっているが、「当局は真相を隠蔽している」と指摘の声も多い。
事件発生後、公安当局による強力な安定維持工作が行われていたが、事件から2日経った18日、
「被害者遺族の1人が監視役の公安を殺害した」
とする情報が「一瞬」だけネットに流出したのだが、この情報もまたすぐに封殺されたことがわかった。
「公安殺害」の情報の真偽は確かめられなかったが、当局による迅速過ぎる「情報封殺」の対応に、ネットユーザーの間で不信感が高まっており、現地当局の被害者家族に対する非人道的な「安定維持措置」を糾弾する声も多く上がっている。
「どんな凶悪事件が起きようが、中共の官僚の頭にあるのは保身のみ」
自分たちの官職や地位を守るために、
「苦しみの中にある被害者家族の自由を制限し、発言できないようその携帯電話を没収する」という。
「心理カウンセリング」という名の「安定維持」
事件後、官製メディアは「殺害された犠牲者の遺族に対して心理カウンセリングを提供する」と伝えている。しかしネット上には、この「心理カウンセリング」は「警察が集団で被害者宅に泊まり込み監視をすること」だとの指摘の声が上がっている。その実態とは、「監視役は交代制、監視対象はトイレに行く、監視役はトイレのドア前で見張る」といった1対1の徹底した監視とされる。
被害者家族がこのように「安定維持措置」を施される理由については、中共当局によるいつもの「真相隠蔽工作」と関係がある可能性が高いと疑う声が多い。
現地の警察当局による発表では、容疑者は1人(徐、21歳、男)ですでに逮捕済み。しかし、事件が起きた学校の生徒によれば、「犯行に及んだのは4、5人のグループであり、うち1人は公安によって射殺されている」というのだ。
また、事件後、現地市民も「犯人グループは4人、うち1人が射殺され、1人は捕まった、残り2人は逃走中」と証言している。
18日、エポックタイムズは、現地の学生の親の口から「犯行グループは4人だった」ことを確認している。
また、江蘇省のある大学職員はNTD新唐人テレビの取材に対し、「自分の学校内に流れている情報でも、犯人グループは4人だ。何人かが逃走中であるため、学校から厳重な警備をするよう要請を受けている」と明かしている。
今のところ逮捕された容疑者の1人だとされている徐は、今年卒業するはずだったが、試験に合格できず卒業できなかった。現地当局は、徐と同じような生徒が他にいないか、学校に対して調査するよう指示するなど、再発防止に取り組んでいる。
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