23日午後、広東省陽江市の街中で銃撃事件が起きた模様。
ネットに流出した「警察の報告文書」によれば、少なくとも2人が死亡し、1人が負傷している。使用された凶器は自動小銃とされる。
ネット上には事件現場の動画も流出しているが、そこには安定維持現場に必ず登場する「警察執法」、「撮影禁止」と印字してある大きな布で覆われており、映像には「銃撃事件が起きた」という撮影者の声も入っている。
(現場の様子)
ネットに流れる警察の報告文書によれば、容疑者の男(林、62歳、死亡)は、現地の物流会社の社長(男、55歳、死亡)と女性社員(43歳、負傷)を「銃のようなもの」で撃った後、その銃を使って自殺した。
文書には詳しい事件の詳細とともに、血だらけの遺体写真と、凶器の自動小銃の画像も添えられていた。
犯行動機については、「容疑者と死亡した会社社長の間に、長く恨みが蓄積されていた」との記載があり、具体的な殺人動機は「まだ調査中」としている。
注目すべき点は、
「世論統制の仕事は進行中」
「目下、インターネット上では事件に関連する世論はまだ見つかっていない」
などと書かれていたことだ。
中国で何らかの突発事件が起きると、すぐに事件関連情報が全ネット封殺されることは有名な話である。
警察文書の中にあった「世論統制の仕事は進行中」の一言は、中共当局の有事対応の際のパターン化された、恐るべき「事件処理方法(まずはネット上の情報を封鎖)」を示すものだ。
実際の状況も警察文書にある通り、目下、この事件に関して報道する中国メディアはなく、ネット上でも関連情報はない。つまり、完全に情報封鎖されているということだ。
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