お隣の中国では何か月、なかには何年も給料をもらっていない、「もう家族が暮らしていけない!」と困り果てる大勢の人がいる。
「お願いだから、給料を払ってください!」労働者たちは、警察による鎮圧や逮捕を覚悟で企業の前に集結して抗議し、土下座して給料の支払いを乞う。
そのような光景は中国各地でほとんど毎日のように繰り返されており、日常の光景の一部にさえなっている。
「良心を失ってはいけないよ」
12月28日、未払い給料の支払いを求めて企業の前に集結した労働者集団の前に立ちはだかる警備員らしき男らの姿があった。
男たちは隣の人と腕を組んで、「人の壁」をつくり、労働者たちが中へ入れないよう阻止し、安定維持にあたっていた。
そんな悪人(企業)の手先になった若い警備員たちに向かって、労働者の中年男性は次のように話しかけた。
「若者たちがドアを塞いで中へ入れさせてくれないよ…」
「あんたたちのなかにはお父さんやお母さんが工事現場で働いている人もいるだろう。どれほど辛いことか。しかし給料をもらえない。たかが数千元の給料のために良心を失ってはいけないよ」
(「カネと引き換えに良心を失ってはいけないよ」と警備員に話しかける中年労働者。2024年12月28日、企業の前に集結して給料の支払いを求める労働者たち)
膝ついて乞う
12月27日、陝西省の企業の前にも、一列になって膝ついて給料の支払いを乞う出稼ぎ労働者たちの惨め過ぎる姿があった。
(2024年12月27日、陝西省、企業の前に膝ついて給料の支払いを乞う出稼ぎ労働者たち)
中国共産党(中共)が中国国民から政権を奪い取って76年経った。大躍進政策、文化大革命など大規模な運動の中でおびただしい人々を殺害し、中共はもともと人間の持つ善良な本性を抑制させ、人間性の悪の一面を鼓舞し、放任し、それを利用することによって、統治を強化しようとしてきた。
「共産党についての九つの論評【第四評】共産党は宇宙に反する」には次のように記されている。
「共産党は系統的に宇宙の普遍的な道徳観念を完全に打ち壊し、人類が幾千万年にもわたって維持してきた善悪廉恥を判断する基準を徹底的にひっくり返そうとしたのである」
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