旧暦大晦日の夜から放送するのは、中国中央電視台(CCTV)の年越しの歌番組で、「春晩(春節連歓晩会)」と言う。
日本メディアは、これを「中国版のNHK紅白歌合戦」などと呼んでいる。しかし、実際には日本の紅白とは大違いで、その内容や演出はひたすら中国共産党を賛美し、宣伝する政治的意図に満ちているものだ。
中国がゆく強国の道や、経済的成果を誇示するような春晩の洗脳宣伝は、ピンクちゃんを除いた正常な人は、不快感を覚える人も少なくない。
「退屈でぎこちなく、おまけに創意もない。ジョークは面白くないし、プロパガンダばっかり」というイメージが定着しているのだが、今年のは、別の意味で、面白かったようだ。
今年の視聴者は、番組自体の「つまんない!」のほうに注意が向かなかった。そんなことより、司会者でありCCTVの人気キャスターでもある・撒貝寧(サー・ベイニン)氏の太眉メイクのほうがどうしても気になるようだった。
「クレヨンしんちゃんかと思った」といった感想が殺到するなか、「撒貝寧のまゆをクレヨンしんちゃんにしたのは誰だ? あんなに太いまゆ書いたのは誰?!」のトピックスが中国SNSウェイボーのトレンド入りした。
確かに画面に映った、撒貝寧氏の右眉は比較的まばらであるのに対し、左眉はあまりに濃くて太い。
中国メディア「網易新聞(ネットイースニュース)」までも「メイクさん、どうしちゃったの? 撒貝寧のまゆをクレヨンしんちゃんのようにしちゃった。この眉だと彼はより老けて見える」などと報道している
撒貝寧氏だけではない、別の司会者の尼格買提(にかくばいてい)氏、女優の閆妮(いぇんにー)氏、熱合曼(ねつごうまん)氏といったスターらの眉毛も「ひどすぎる」と非難が殺到しており、「まさか担当のメイクさんが同一人物?」などと話題になっている。
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