中国湖南省のれんが工場で、知的障害を持つ男性たちが、実は長時間労働を強いられていた実態が著名のSNSで、暴露され、話題となている。
奴隷工場の内幕を暴いた中国の反・人身売買の有志・「上官正義」さんによると、障害者たちは身分証を没収されたうえで1日12時間の肉体労働に従事させられ、年中無休、報酬は一切なし。病気になっても痛み止めしか与えられず、過酷な環境の中で、手袋もマスクもなく素手で高温のれんがを扱っていたという。

しかし、上官正義さんさんがこの件について現地110番に通報した直後、工場側は急遽、知的障害者ら5人を車で“移送”しようとした。地元警察によって阻止されたが、タイミングが一致することで、多くのネットユーザーは「警察内部に奴隷工場に情報を漏らす者がいるのでは」と不信感を強めた。
中国では過去にも、障害者が工場で奴隷のように働かされていた事例が何度も発覚していた。だが、そのたびに騒がれては忘れられ、実効性ある再発防止策は取られなかった。
「一部の悪質な業者のせい」と片づけるには、あまりに同じことが繰り返されすぎている。これはもはや国家の責任そのものだ。
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