警察庁の楠芳伸長官は3日の定例記者会見で、フェンタニルなどの違法薬物に関連する事件について、「厳正に対処する」と述べた。
医療用のフェンタニルを目的外使用したとして警察が摘発した事例が2件報告されているという。
その上で、楠長官は「フェンタニルを含め麻薬などの違法薬物について、関係省庁や国際機関と緊密に連携のうえ、密輸出入はもちろんのこと、所持や使用などを厳格に取り締まっていく」と述べ、違法薬物に対処する構えを示した。
楠長官は、密輸されたケースはこれまでに確認されていないと語った。
最近の報道では、米国へのフェンタニル密輸を目的とした中国組織が日本に拠点を設け、危険薬物の集配送や資金管理を指示していた疑いも浮上している。
厚生労働省は1日までに都道府県などに対し、原料となる物質を取り扱う事業者が疑わしい取り引きを確認した場合は、監督官庁である都道府県への報告義務を事業者に順守させるよう求めている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。