尖閣諸島沖を中国海警局の船2隻が航行 1隻が領海外へ

2025/07/11 更新: 2025/07/11

沖縄県の尖閣諸島沖で、中国海警局に所属する船2隻が日本の領海に侵入した後、7月11日午前、2隻のうち1隻が日本の領海外へ出たことが明らかになった。第11管区海上保安本部によると、残る1隻は引き続き現場海域で航行を続けているという。

日本の領海侵入は、今月に入ってから複数回確認されており、海上保安庁の巡視船が無線などで繰り返し退去を求めてきた。中国海警局の船は、これまでにも尖閣諸島周辺で日本の領海に侵入する事例が相次いでおり、日本政府は中国側に対し、外交ルートを通じて厳重に抗議している。

5月には、領海侵入に加えて中国海警局のヘリコプターが日本の領空を侵犯したとして、日本政府が中国に抗議した事例も報じられた。

尖閣諸島周辺では、中国海警局の船が日本漁船に接近しようとしたり、武装した船舶が領海に侵入するなど、「力を背景とした一方的な現状変更の試み」が続いている。

日本政府は、尖閣諸島は歴史的にも国際法上も日本固有の領土であるとし、こうした中国側の行動は国際法違反であり断じて容認できないとの立場を繰り返し表明している。

エポックタイムズの記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。他メディアが報道しない重要な情報を伝えます
関連特集: 日本の防衛