非接触事故に対して自動車側が責任を問われる事例が、中国でも相次いで報じられている。市民の間に「どこまで責任を負わされるのか分からない」との不安が広がり、この問題は社会的な注目を集めている。
7月27日、湖北省孝感市で、電動バイクに乗っていた女性が片手でハンドルを握り、前方の砂利でバランスを崩して転倒した。ところが約7メートル離れた場所を走っていた自動車の運転手に対し、警察は「道を譲らなかった」として責任を認定。このニュースが伝わると瞬く間にSNSのトレンド入りし、大きな論争を呼んだ。
運転手は「まさか責任を負わされるとは思わなかった」と反発し、不服を申し立てている。
非接触事故の扱いは各国でも議論の対象だが、判断の焦点は「その車の行動が本当に事故の原因といえるかどうか」である。今回の判定はその線引きの難しさを突きつけた。
ネット上では「それなら当たり屋よりこの商売のほうがいい。バイクで街へ出て勝手に転倒し、周囲の車から弁償を取れる」といった皮肉が多く寄せられた。また、「運転するだけで罪に問われかねない。怖すぎる」との声も広がっている。
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