于朦朧事件 愛国を叫んでも当局に切られる 于朦朧の死から目をそらす目くらましか?

「台湾攻撃なら10億円寄付」発言の中国インフルエンサーがSNS規制

2025/09/26 更新: 2025/11/10

「台湾攻撃なら10億円寄付」

愛国を叫んでも当局に切られる中国の現実。専門家は「世論操作の一環」と警告する。

中国の教育系インフルエンサー張雪峰(ちょう・せつほう)は、9月3日の軍事パレードで「台湾攻撃なら5千万元(約10億円)寄付」と大口を叩いた。その20日余り後、微博や抖音など主要SNSの個人アカウントが一斉に規制された。

ただし全面封鎖ではなく新規フォロー禁止などの限定的な措置である。かつて完全に声を奪われた人気配信者・戸晨風(と・しんぷう)とは違い、今回は「愛国でも調子に乗れば切られる」という見せしめ劇の趣が濃い。

張氏は当日、自身の教育会社の数百人の社員を動員して閲兵式を視聴させ、その場で問題の発言を行った。ネット上では「発言の是非は当局の気分次第」「これは警告だ、沈黙こそ最大の保身」といった声が相次ぎ、自己検閲を強める空気が広がっている。

しかもこのタイミングは、同国俳優・于朦朧(アラン・ユー)の不可解な死をめぐり、国内外を巻き込む最大級の注目が集まっている最中でもある。専門家の間では「張雪峰への規制は単なる処分ではなく、世論の目をそらすための目くらましだ」との見方が強まっている。

愛国を叫べば出世街道。そう信じていたら大間違いだ。タイミングを誤れば即座に排除される。結局、愛国ですら風向きと運次第なのである。

 



中国俳優・于朦朧の死をめぐる深い闇 「デマ拡散者」の拘束と「芸能ゴシップ禁止令」

北京で転落死した俳優・于朦朧(アラン・ユー)。当局は削除と封鎖で応酬――「本当に事故なら、なぜここまで消すのか」との不信が広がっている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
関連特集: 于朦朧事件