自民党・鈴木幹事長 高市総理の財政健全化姿勢を評価 PB目標は数年単位で見直し検討

2025/11/11 更新: 2025/11/11

自民党の鈴木俊一幹事長は11日、党本部で記者会見を行い、高市早苗総理の財政健全化に向けた姿勢について、「責任ある積極財政につながる」と評価した。

基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字化目標を単年度ではなく数年度ベースで確認する考えを示した総理の方針に関し、幹事長は「財政規律を踏まえつつ必要な財政出動を行う両立が可能」と強調した。

会見では、NHK記者がPB黒字化達成目標の扱いについて質問。総理が新たな指針を来年の骨太の方針に盛り込む考えを示した点に触れ、姿勢を尋ねた。

これに対し鈴木幹事長は、「政府において高市総理も答弁した通り、中期的に債務残高対GDP比の引き下げを安定的に実現する中で、必要に応じてPBの目標年度についても再確認を行う」と説明。「単年度ごとのPB黒字化目標の達成状況確認をしながら、その方針を数年単位で見直すことを検討している」と述べた。

さらに、目標時期の先送りにつながる可能性については、「いつも申し上げている通り、財政規律を十分に踏まえながら必要な財政出動をしていく必要がある」と指摘。「積極財政か財政規律かの二項対立ではなく、両者の兼ね合いを図れば、PBの見直しをしても財政規律の健全化を進めることができる」と主張した。

鈴木幹事長はこれを「総理が仰っている責任ある積極財政にもつながる」と位置づけ、総理の姿勢を積極的に支持する姿勢を示した。

▶大紀元EPOCH TIMES JAPAN編集長 ▶「日本の思想リーダーズ」「THE PARADOX 真実のへ扉」番組ナビゲーター 、「大紀元ライブ」番組ホスト。
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