令和7年12月12日、高市総理は総理大臣官邸にて第76回男女共同参画会議に出席した。この会議では、「第6次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(答申)(案)」について議論が行われた。
男女共同参画は、全ての人々が個性と能力を十分に発揮し、生きがいを感じられる多様性が尊重される社会を実現するために不可欠であるとされている。さらに、日本の経済社会にイノベーションをもたらし、持続的な発展を確保する上でも欠かせない要素であると位置づけられている。

この認識に基づき、政府は、全ての人々が希望する働き方を選択し、その能力を十分に発揮できる社会の実現に向けた取り組みを進める方針である。また、社会のあらゆる意思決定に女性が参画することを、官民共通の目標として取り組むことも強調された。
第6次基本計画
高市総理は、本日の議論を踏まえ、黄川田大臣を中心に、新たな基本計画を、数値目標とその実現のための取り組みを盛り込んだ、実効性のある計画となるように検討を進めるよう指示した。この指示は、従来の計画よりも具体的かつ達成可能な目標設定を重視する姿勢を示しており、今後の計画策定の大きな方向性となる。
また、計画策定後も取り組みをさらに強化していく必要性があるとし、特に来年の夏に向けて、以下の3点について具体的な施策の検討を進めるよう各大臣に求めた。これは、今後の男女共同参画政策における重点分野を明確に示すものであり、政府の次期アジェンダとなることが予測される。
- 女性の生涯にわたる健康支援の強化:女性の各ライフステージに特有の健康課題の解決を目指し、職場や地域での理解を深める取り組みや、「女性の健康総合センター」を司令塔とした診療拠点の整備、研究、人材育成などの取り組みを全国展開する施策が検討される。
- 地域における女性活躍の推進:地域未来戦略と相まって、女性も男性も活躍でき、暮らしやすい地域づくりを実現するための一層の取り組みを進める。
- 成長戦略分野における女性の活躍推進:女性のさらなる活躍の場を広げることで、日本経済の強い成長を実現する方策について検討が進められる。
高市総理は、この内閣でさらに女性活躍が進むよう、各大臣に対し積極的な取り組みを要請した。
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