中国共産党(中共)中央軍事委員会の副主席・張又俠および同委委員・劉振立の失脚をめぐり、世論の関心が高まり続けている。こうした中、アメリカ誌『フォーリン・アフェアーズ』は2日、習近平を「壊滅者(Destroyer)」と呼ぶ論考を発表した。
習近平が張又俠と劉振立を粛清した結果、中央軍事委員会には習近平本人と副主席の張升民しか残っておらず、海外メディアは「中共の中央軍事委は事実上、壊滅状態にある」と指摘している。
「壊滅者・習近平(Xi the Destroyer)」と題された同記事によると、習近平と張又俠は数十年来の関係にあり、両者の父親は国共内戦という苛烈な時代に、肩を並べて戦った戦友だったという。張又俠は軍上層部における習近平の最も親密な盟友とみなしていた。
しかし、今回張又俠を屈辱的な形で解任したことは、軍の統制における習近平の冷酷さを示すものだと記事は指摘する。敵に対して容赦しないことと、友人に対しても同様に非情であることは、次元の異なる問題だとしている。
さらに記事は、張又俠の拘束は、習近平が軍に対してほとんど信頼を置いていないことを浮き彫りにしたと分析。「張又俠を公然と周縁化することで、習近平の自身の政治スタイルにおける決定的な特徴が露呈した。
すなわち、どれほど深い私的関係があろうとも、安全な者は誰一人いない、ということだ」と指摘している。
習近平に「壊滅者」という呼称を与えたことは、大きな注目を集めている。ある論評家は、これまで国内外の中国語圏ネット空間では習近平を「加速師(体制崩壊を加速させる人物)」と呼んできたが、そこに「壊滅者」が加わったことで、「中共を壊滅へと加速させる人物」という意味合いが、より鮮明になったと述べている。
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