中共高官の旧正月祝賀会に重苦しい空気 習近平も笑顔乏しく

2026/02/16 更新: 2026/02/16

中国共産党(中共)中央軍事委員会副主席の張又俠が拘束された事件は、党上層部における深刻な分裂を際立たせている。先ごろ北京で開かれた2026年旧正月の合同祝賀会(団拝会)では、習近平の疲労した表情や、会場に漂う重苦しい空気が注目を集めた。

2月14日午前、中共は北京の人民大会堂で2026年の合同祝賀会を開催し、習近平が演説した。

中共官製メディア「中国中央テレビ」の中継映像によれば、習近平は政治局常務委員らと登場した際、無理に笑顔を作っている様子が見られた。歩き方は依然として揺れがあり、顔はむくんで見えた。常務委員が着席した後はほぼ笑顔が消え、他の高官たちも互いに顔を見合わせるばかりで表情に乏しく、胡春華や劉鶴らにも笑顔は見られなかった。

独立系時事評論家の蔡慎坤氏は同日、Xで、今回の合同祝賀会でも慣例通り中央政治局常務委員に相当する長老(正国級)の出席を認めず、国家級副職(副国級)も選別していたと指摘。

中央政治局常務委員に相当する長老は「長老への挨拶」名簿に名前が載るのみで、副国級の出席者も厳選し、すべての元政治局委員が姿を見せたわけではない。習はさまざまな方法で長老の影響力を弱めようとしていると分析した。

また蔡氏によれば、中央政治局委員経験者19人が出席し、王楽泉、回良玉、劉淇、劉延東、李源潮、范長龍、孟建柱、郭金龍、王晨、劉鶴、楊潔篪、楊暁渡、陳全国、郭声琨らが含まれている。また張春賢と劉奇葆も出席したが、政治局委員ではなく、退任前の職務順位での出席だった。

ネット上では「皆表情が硬く、木偶(木で作った人形)のようで新年のお祝いらしくない」「弔問の場のようだ」といった反応が相次いだ。

「誰もが苦しそうな顔」「出席も不参加も怖いのだろう」「義務的な出席で表情は冴えない」「共産党の末日を取り繕っているだけ」などの声も見られた。

時事評論のアカウント「新高地」も、「新年会というより追悼式のようだ」と評した。

著名なユーザー(無王無帝)は、「反人類犯罪者が集まった悲しい会合」「軍のナンバー2が寝返り、党心が失われ、全党全軍を警戒する状態で新年を迎えるとは厳しい」と投稿。共産党は難局に直面しているとの見方を示した。

時事評論家の鍾原氏は15日付の論考で、「祝賀の雰囲気は皆無」とし、習近平の演説は成果を総括したが定型句の繰り返しに終始し、2026年の展望も「勢いよく前進する(策馬揚鞭)」と読み上げるだけで活気がなかったと評した。

さらに鍾氏は、張又俠や劉振立への突然の措置が党内の暗黙のルールを破り、分裂を深めたと指摘。政治的対抗勢力の報復を恐れている可能性があるとし、北京の政治闘争は続いており、高官たちは不安の中で新年どころではないと述べた。2026年は党内対立が一層激化する年になるとの見方を示した。

新唐人
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