史上最大規模の協調放出で連携 高市総理と国際エネルギー機関ビロル事務局長が会談

2026/03/25 更新: 2026/03/25

令和8年3月25日午後2時30分より約20分間、高市早苗内閣総理大臣は、訪日中のファティ・ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長と会談を行った。本会談では、緊迫する中東情勢を踏まえたエネルギー安全保障の確保や、石油備蓄の協調放出、重要鉱物分野での協力などについて重要な意見が交わされた。

エネルギー保障の重要性と史上最大規模の協調放出

冒頭、高市総理は、エネルギー分野で最も権威ある国際機関であるIEAに対し、現下の中東情勢を受けて「エネルギー安全保障の確保」という同機関の中核的ミッションが一層重要になっていると強調した。さらに、世界およびアジアのエネルギー市場安定化を目的とした、史上最大規模となる今般のIEAによる協調放出への歓迎の意を表明した。 これに対しビロル事務局長は、日本が率先して備蓄放出の決定を下したことを高く評価し、引き続き日本と協力していく姿勢を示した。

表敬を受ける高市総理(出典:首相官邸ウェブサイト)

高市総理のX投稿が明かす具体的な合意内容

同日に発信された高市総理のX投稿では、会談のより具体的な背景や数値が明かされている。投稿によると、日本が3月11日に先陣を切って石油備蓄の放出を決定したことに続く形で、IEAも史上最大規模の協調放出を決定したという経緯がある。

総理は事態の長期化を見据え、追加の協調放出を行う準備を事務局長に要請した。これに対しビロル事務局長は、これまでに放出を決定した4億バレルは総量の20%に過ぎないと明言し、必要であれば残りの80%についても追加の協調放出を行う用意があることを回答した。有事の際の十分な供給余力を数字で示したことは、市場の安定化に向けた極めて重要なポイントである。

重要鉱物分野での連携と今後の展望 

エネルギー市場の安定化策に加え、両者は重要鉱物に関する連携についても協議した。高市総理は、ビロル事務局長が長年IEAのエコノミストとして日本のエネルギー政策を支持し、有益なアドバイスを提供してきたことに謝意を述べた上で、IEAが分析に注力している重要鉱物分野での役割に期待を寄せた。ビロル事務局長もこれに応じ、引き続き日本のエネルギー政策を支持し、重要鉱物分野でも貢献していくことを約束した。

高市総理は発信の結びにおいて、国民の生活と経済活動を守り、さらには世界に貢献するため、今後もIEAと緊密に協力していくという強い決意を表明している。両者は、日本とIEAが引き続き強固に連携していくことを確認し、会談を終えた。

大紀元日本の速報記者。東京を拠点に活動。主に社会面を担当。その他、政治・経済等幅広く執筆。
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