加盟国に「失望」 トランプ氏 NATO脱退「真剣に検討」 

2026/04/03 更新: 2026/04/03

1日、米国のトランプ大統領は、英紙デイリー・テレグラフのインタビューで、米国がNATOから脱退することを真剣に検討していると語った。これはこれまでで、ホワイトハウスが欧州の同盟国に対して発した最も強い警告となっている。

トランプ氏によると、NATOの加盟国は、米国のイランに対する軍事行動にほとんど協力しておらず、ある国々は米軍に自国の領空や基地の使用を拒否したことさえあるため、失望しているという。

トランプ氏はインタビューで、「私はNATOに動かされたことは一度もない。彼らが張子の虎であることは最初から分かっていたし、プーチンも知っている」と述べた。

さらに、米国のNATO脱退の可能性について「もう後戻りできない段階に達している」と語った。

ここ数週間、イランがホルムズ海峡を封鎖し、世界の石油・ガス価格が急騰、経済不況への懸念も広がっている。しかし、NATOの加盟国は総じて、米国が海峡を再び開放するための協力には消極的だった。

トランプ氏は、米国はNATOを「自動的に」支援してきたとし、ウクライナ戦争でも大規模な投入を行ったと述べている。加盟国には重要なときに報いてほしいと期待していたものの、現実は「我々が必要としているとき、彼らは現れなかった」と指摘した。

トランプ氏は特に英国を名指した。英国は、米軍に本土とインド洋にある基地使用を許可しているものの、「防衛任務に限る」という条件がある。トランプ氏は英海軍について、「まともな艦隊さえなく、空母も役に立たない」と指摘した。

これに対して、英国軍も異例の警告を発した。英国の第一海軍卿は、英海軍はまだ戦争に備えていないことを認めた。これは、英国軍のトップが武装勢力の危険な状態を公に認めた初めてのケースである。同時に、米国のマルコ・ルビオ国務長官もNATOを「一方通行」と非難し、いくつかの欧州諸国が米国に軍事基地の使用を拒否したと指摘した。ルビオ氏は、中東での紛争が終結した後、米国はNATOとの関係を再評価すると述べている。

ルビオ氏は「もしNATOが、米国が欧州で攻撃を受けた時だけ守ってくれる存在で、米国が基地を提供してほしい時には拒否するのであれば、それは公平な取り決めとは言えない。この条件では、米国が引き続き投資するのは難しいと言える」と述べた。

トランプ氏は、ルビオ氏がこの発言をしたことを「非常に喜ばしく思う」と述べた。

現在、トランプ政権内部では、NATO同盟国に対するより厳格な義務基準を設定することが検討されており、防衛費をNATOの意思決定権と連動させる案もある。

トランプ氏に近い情報筋によると、トランプ氏はドイツからの撤兵も検討中であり、この構想は昨年ホワイトハウスに復帰して以来、未だに検討しているという。

 

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