キューバ政府は2日、囚人2010人を釈放すると発表した。釈放対象者の詳細な身元は明らかにされていない。政府による恩赦の発表は今年に入り2度目となる。
キューバ共産党機関紙「グランマ」は、今回の恩赦について「人道および主権に基づく決定」であると報じた。ロイター通信が同紙を引用して報じたところによると、釈放の決定は「有罪となった罪の内容、服役中の良好な態度、刑期の相当部分を終えていること、健康状態」などを慎重に検討した結果だとしている。
キューバ政府は、米国の圧力を受けた措置との見方を一貫して否定している。
今回の釈放は、近年でも最大規模の特赦の一つとみられる。これについて、米国務省は現時点でコメントを出していない。
恩赦が発表される前日には、米ワシントンに駐在するキューバの上級外交官が、停滞する国内経済の立て直しに向けて米政府の支援を公に呼びかけた。これは現在進行中の協議の一環とされるが、交渉はなお進展していない。
今回釈放される2000人余りの中に、一般犯罪による受刑者と反政府抗議に関連して拘束された者がそれぞれどの程度含まれているかは不明である。
一方、米国が対キューバの石油制裁を一部緩和した後、制裁対象となっていたタンカー「アナトリー・コロドキン」号がロシアから約3週間の航海を経て、3月31日朝、ハバナ東方のマタンサス港に入港した。同船は約73万バレルの原油を輸送した。
経済危機や停電、地震に見舞われたキューバにとって、今回の原油は今年1月以降で初の供給となる。
トランプ米大統領はかつてキューバの「運営」を検討していると発言したが、ロシアなどが同国へ石油を供給することについては「キューバ国民は生きていかなければならない」として、否定しない姿勢を示している。
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