イラン戦争によってホルムズ海峡の海上輸送が阻まれたことで、アジアおよびヨーロッパ各国はエネルギー調達先を米国へと切り替えつつある。米国産原油を積んだタンカーが26日に日本へ到着した。2月28日のイラン戦争勃発以来、米国からの原油が届くのはこれが初めてとなる。
共同通信の報道によると、米国から原油を調達したコスモエネルギーホールディングス株式会社は、東京湾に入港したタンカーが14万5千キロリットルの原油を積載しており、これは日本国内の半日分の消費量に相当すると発表した。
タンカーは3月22日に米テキサス州を出港し、パナマ運河を経由して同日に日本へ到着した。
経済産業省は、5月の対米原油輸入量が昨年同期比でおよそ4倍に達する見通しを示した。同省はまた、引き続き原油供給の安定確保に取り組む方針を表明した。
2月下旬にイラン戦争が勃発すると、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を通過する船舶に対して砲撃を加え、同海峡への機雷設置も示唆したことで、この重要航路の海上交通はほぼ停止状態に陥った。日本の原油輸入の90%超を中東に依存しており、その大部分がホルムズ海峡を経由している。
日本政府および石油元売り各社は、ホルムズ海峡を迂回する代替輸送ルートの確保に努めてきた。米国のほか、南米や中央アジアなど他の地域からの調達も進める方針だ。
最近の船舶航行状況の画像からは、ホルムズ海峡の封鎖が続くなか、より多くのタンカーが米国に向かって積荷を行っている様子が確認できる。米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、先週の米国産原油および石油製品の輸出量は1日あたり約1290万バレルと、過去最高水準に達した。
船舶追跡会社Kplerのデータでは、米国の液化天然ガス(LNG)輸出量も大幅に増加しており、先月は過去最高を記録した。
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