台風13号中国に上陸 上海でも大雨 21万人超が避難

2026/08/10 更新: 2026/08/10

強い台風13号「ドルフィン」は9日午後、中国浙江省に上陸した。約70分の間に玉環市と楽清市に上陸し、最初の上陸時には最大風速42メートルを記録し、暴風雨が華東沿岸を襲った。

浙江省沿岸では台風の接近に伴って風雨が急激に強まり、台州市では約40万人が事前に避難した。沿岸部では工事や操業が停止され、学校は休校、店舗は休業となったほか、交通機関も相次いで運休した。今後数日間、一部地域では200~400ミリの大雨が予想されている。当局は洪水や土石流などへの警戒を強めている。

影響は浙江省だけにとどまらない。福建省でも約10万人が事前に避難し、海上・水上関連工事115件が中止された。50以上の旅客船やフェリー航路も欠航している。

上海市も激しい風雨に見舞われた。9日午後2時までに、浦東新区の塘橋では累積降水量が264ミリに達し、徐匯区の一部では1時間に94ミリの猛烈な雨を観測した。市内各地では道路冠水や内水氾濫が相次ぎ、21万人以上が避難した。

武康大楼周辺や徐匯区、延慶路、浦東新区の世紀互聯ビル周辺などでは深刻な冠水が確認されている。場所によっては水位がすねを越えるほどに達し、複数の車が冠水して動けなくなった。

交通網にも大きな混乱が広がった。浦東、虹橋の両空港では計1384便が欠航し、予定されていた便のおよそ6割に上った。市内を発着する長距離バスや、複数の高速鉄道や鉄道路線が運休となった。一部の地下鉄では運休や速度制限が実施されている。

気象当局によると、上海では10日朝にかけても強い風雨が続く見通しで、朝の通勤時間帯にも交通への影響が残る可能性がある。

台風13号は今後、北西方向へ進み、河南省、湖北省、安徽省などにも影響を及ぼすと予想されている。さらに北京、天津、河北省でも雨が強まる可能性がある。

一方、台風の影響はフィリピンにも及んだ。季節風が強まったことで洪水や土石流が発生し、1万2千人以上が避難し、行方不明者も出ている。

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