中国 「金を払えば検査書類」業者が明かす実態

中国の売れ筋まつエク接着剤、7割から有害物質

2026/08/11 更新: 2026/08/11

まつ毛を長く華やかに見せる「まつエク(まつ毛エクステンション)」。中国で売れている接着剤を調べたところ、多くの製品から人体への影響が懸念される成分が見つかった。

上海でこのほど公表された消費者向けの商品検査では、ネット通販やまつエク店などから集めた売れ筋の接着剤28製品を調査。その結果、20製品、約7割から発がん性があるとされるホルムアルデヒドが検出された。

さらに24製品からは、中国で化粧品への使用が禁止されている成分が見つかった。22製品からは、強力な瞬間接着剤などにも使われる成分も検出された。

安全管理にも疑問が残る。28製品のうち、化粧品の安全基準に沿って作られたと表示されていたのは、わずか5製品だった。ほかの多くはメーカー独自の基準を表示しており、中には工業用接着剤の基準を使っている製品も2つあった。

 

「金を払えば検査書類」業者が明かす実態

まつエク関連製品の生産企業が集まる山東省平度市のメーカー関係者は中国メディアの調査に対し、接着力が強いほど目を刺激しやすくなるものの、苦情が少なければ店側は接着剤を替えないと明かした。

さらに別の業者は、約600元(約1万2千円)を払えば、品質検査の報告書など商品販売に必要な書類をそろえられると話した。

つまり、検査書類があっても、商品が安全とは限らない。今回の調査は、そんな中国のまつエク市場の危うさも浮き彫りにした。

利用者からは「施術後、目が焼けるように痛む」「まぶたがヒリヒリして涙が出る」といった声も出ている。これまで「自分の目が敏感だから」と思っていた人もいたという。

医師によると、接着剤を使いすぎたり、目の表面に近い場所で使用したりすると、角膜や結膜を傷つけ、ひどい場合には角膜の表面が剥がれることもある。

 

日本は大丈夫なのか

日本でも海外製のまつエク用接着剤は流通している。ただ、今回中国で問題が見つかった28製品が、日本でも販売されているかは確認できていない。

ネット通販を通じて海外の安価な美容用品を簡単に購入できる時代だけに、目元に直接使うものは「安いから」「よく付くから」だけで選ばない方がよいだろう。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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