美しい日本語が描いた宇宙 『昴-すばる-』の歌詞から
日本のニューミュージックのなかで、歌詞の一人称に「我(われ)」を最も効果的につかって見事に成功したのは、おそらくこの曲だけであろうかと思う。
【漢詩の楽しみ】山居秋暝(さんきょしゅうめい)
詩に云う。人の気配もない奥山に、さっと降った雨が、いま上がった。そんな澄みきった夕暮れの天気は、ますます秋らしい。松の枝を通して照らす月明り。清らかに湧く泉は、石の上をさらさらと流れる。竹林の向こうに声がするのは、洗い物をする娘たちが帰っていくところ。水面の蓮が動くのは、漁民の小舟が下ってゆくから。そんな山住まいの秋の趣きの前にあっては、比べものにならぬ春の芳しい花など、枯れ散ってしまえ。もっとも、春の花が枯れても帰らなかったという、あの王孫なら、ここに留まるだろうけどね。
【漢詩の楽しみ】臨洞庭(洞庭に臨む)
詩に云う。陰暦8月、満々と水をたたえた洞庭湖が平らかに広がっている。湖水は、まるで大空をひたし、天のなかで最も高いとされる太清天までとどいて、水と天が混じり合っているようだ。水面から昇る霧は、雲沢や夢沢という湿原に立ち込め、岸に寄せる波は岳陽の町をゆり動かさんばかりである。この大きな湖を渡りたいと思うのだが、私には舟もなく、漕ぐ櫂(かい)もない。
【漢詩の楽しみ】 春 暁(しゅんぎょう)
【大紀元日本3月31日】春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少 春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず。処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く。夜来、風雨の声。花落つること知る、多少ぞ。 詩に云
【漢詩の楽しみ】 十五夜望月(十五夜に月を望む)
【大紀元日本9月16日】中庭地白樹棲鴉冷露無声湿桂花今夜月明人尽望不知秋思在誰家 中庭(ちゅうてい)地白く、樹に鴉(からす)棲む。冷露(れいろ)声無く、桂花(けいか)を湿(うる)おす。今夜、月明(げつ
封鎖された女子大生タリウム中毒事件、19年経って日の目に 権力介入があったか
中毒前の朱令さん(ネット写真)【大紀元日本5月9日】19年前、中国の名門大学で発生した女子大生のタリウム中毒事件がいま、対岸のアメリカで波紋を広げている。3日、ホワイトハウスのホームページで事件
【漢詩の楽しみ】 春 暁(しゅんぎょう)
【大紀元日本3月31日】春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少 春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず。処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く。夜来、風雨の声。花落つること知る、多少ぞ。 詩に云
【漢詩の楽しみ】 鹿柴(ろく さい)
【大紀元日本1月5日】日夕見寒山便為独往客不知松林事但有麏麚跡 日夕(にっせき)寒山を見る。便(すなわ)ち独往(どくおう)の客(かく)と為(な)る。松林(しょうりん)の事を
【漢詩の楽しみ】 鹿柴(ろくさい)
【大紀元日本12月23日】空山不見人但聞人語響返景入深林復照青苔上 空山(くうざん)人を見ず。但だ、人語(じんご)の響きを聞く。返景(へんけい)深林に入り、復(ま)た照らす青苔(せいたい)の上。 詩に
【漢詩の楽しみ】過香積寺(香積寺を過う)
【大紀元日本7月2日】不知香積寺数里入雲峰古木無人径深山何処鐘泉声咽危石日色冷青松薄暮空潭曲安禅制毒龍 知らず香積寺(こうしゃくじ)。数里、雲峰に入る。古木、人径(じんけい)無く、深山、何処(いずこ
東京・清澄庭園 巨石と水が織りなす美
【大紀元日本9月29日】約1300年前の中国唐代。詩人であり南画にも秀でていた王維(おうい)が、晩年に得たという広大な庭園・網川荘(もうせんそう)は、あるいはこのような庭園であったのではないかと園内