【大紀元日本1月22日】(※訂正のため再掲載します)四川省大竹県竹陽鎮の四ツ星ホテルに勤務していた少女・楊莉さん(当時15歳)が暴行の末惨殺された事件で、事件の真相解明が進まないことに憤りを覚えた民衆は16日にホテル側に対し犯人追求を迫り、1万人が集結。当局は武装警察を出動させ、学生を含めて多くの民衆と衝突、負傷者と連行された民衆が多く出たほか、ホテルが放火された。ホテル従業員によると、被害者は政府高官に輪姦されたことは地元では周知の事実であり、物的証拠と人的証拠があるから公憤を買ったのだとした。しかし、事件後、当局は証拠隠滅し情報を封鎖するため多くの報道サイトを封鎖し、ブログの掲載記事はすべて削除されたという。従業員は「楊莉さんの家族の行動も監視されていると聞いているが、事態はどう発展していくのかが分からない」と語った。
大竹県竹陽鎮北区派出所の当直員は本紙の取材で、群集の抗議事件は事実であると示し、「ここ2日間、抗議する群集は1万人以上に増え、沢山の警官が殴られた」と明らかにした。また、「事件後、省の公安庁、市県委の指導者らがここに集まった。中央もこのことは知っているそうだ。すでにホテルで勤務しているソムリエの劉持坤・容疑者を刑事拘留したから、事件はほぼ解決した」と語った。関与する3人の高官について、「具体的なことは分からない。上層部しか分からない。われわれは結果しか知らない」と返事し、ホテルの経営者が西区派出所所長の息子・徐豊氏であることを明らかにした。
地元当局のメディアは19日に「群集事件」は収まったとし、少女に暴行したとされる容疑者・劉持坤氏(ホテル勤務)はすでに刑事拘留され、ホテル経営に違法関与する容疑者の民間警察・徐達祥氏はすでに紀律検査部門に「双規」の懲罰に処されたという。 これに対して、民衆は当局が3人の高官をかくまう為の茶番劇だと一斉に非難した。あるブログでは「県委員はホテルの株主だそうだ。彼らは省の後ろ盾がいるのだ」と指摘された。
内情を知る情報筋によると、1月18日午前4時、県委の王偉書記は緊急会議を開き、犯人がホテルのソムリエ・劉氏であると発表したという。実際、劉氏が第1発見者であり、被害者を病院へ運んだのだ。しかし、劉氏はそのまま勾留された。地元の民衆は、劉氏は無実であることを知っているため、3人の高官の出頭を強く求めた。
同ホテル従業員はブログで、「12月29日に、四川省高官3人がホテルを訪ねた時に、楊さんを気に入り、酒宴に指名し、店外への同伴にも指名したという。しかし、翌朝午前2時、少女はホテルのボックス席に横たわっていた。少女は薬を飲まされてから輪姦され虐殺された。少女は病院へ運ばれた時にはすでに死亡していた」と示している。
情報筋によると、大竹県の王偉・書記は全県数百人の政府関係者に対して2度にわたり「少女の死亡はこれっぽっちもないことだ」と揚言したという。
今回の事件について、地元のブログでは不満をぶつけた内容が多く出ている。
「大竹の民衆は全員この事件を注目している。国家の体制に問題があるのなら、われわれもそれに対して改善を求め、政治に関心を寄せなければならない。これまでに広安事件、鄭州大学事件、莱仕徳事件、まだ暴露されていない大事件などなどが、社会の不安定要素をすでに露呈しているのだ」。
「このような大事件が起きたということは、地元の政府関係者の腐敗、公安の腐敗の現われである。事件が発生してから十数日が経っても、殺人犯の手係りもないということは、地元行政高官と警察の癒着が物語っているのだ。権利のない人民の命は藁のようなものとみているのか」。
「行政と企業の癒着や利権に依存する法律は人民のための法律ではなく、政府のための法律だ。高官らは手中の権利を利用し、自己の利益を満たしており、県級と省級関係者はすべて利権が絡んでいる。今の法律は虚像に等しい。それに、高官が罪を犯しても職権を使い、情報封鎖し事実を歪曲することがもっとも腹が立つのだ」。
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