【大紀元日本6月23日】ホンダやトヨタに部品を提供する日本電装の広州工場は、6月21日からストライキで稼動停止していることが明らかになった。
ロイター社、BBCなど外国メディア22日の報道によると、日本電装のスポークスマンは、従業員らは賃上げと待遇の改善を求め、現在工場側と交渉しているという。
中国の「百度」(Baidu)や「Douban」など一部のポータルサイトで21日、デンソウ中国のストライキに関する情報が掲示板などで利用者により掲載されたが、その後全て削除された。22日ロイター社などの外国メディアが同ストを報道した後、「経済観察」サイトなど一部の中国国内経済系メディアが報道し始めた。
一方、22日朝に掲載したロイター中国語サイトの記事が、23日未明の時点ではすでに取下げられた。
国内ネットの掲示板では、報道規制に対する不満の声も見られる。
「経済観察」は22日、情報筋の
広州デンソウのストライキに関する報道や関連情報が中国国内で規制されていることに対する不満の発言
話を引用して、ストライキによって広州の工場では一部の生産ラインが停止したと報じた。
同報道によると、21日朝8時頃、約1100人がストライキに突入、賃上げを要求したほか、政府系の労組が自分たちの利益を守ってくれないため、独立系の労組の設立を求めているという。
デンソウ中国本部は同事件についてコメントを控えているが、外国メディアの報道では、日本本部やホンダ中国がストライキの発生を認めた、と「経済観察」が報道している。
5月からホンダ、トヨタの中国現地工場で相次ぎストライキが発生し、日系企業を中心にストライキが拡大している。これらのストライキでは、従業員らは待遇改善のみならず、政府から独立した組合の設立も求めている。当局はストライキについて、これまで見られなかった報道の姿勢を取っていたが、ストライキの拡大につれ、報道を規制し始めた。
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