【大紀元日本1月14日】 習近平総書記は13日、党員の腐敗を監督する「中央紀律検査委員会」の全体会議で、汚職取り締まりの情勢は「依然として複雑で厳しい」「決定的な勝利を得ていない」などと発言した。中国問題専門家は、周より「もっと上の汚職官僚」への取締りを示唆したと分析し、「いよいよ元最高指導者江沢民氏の番ではないか」とみている。
習氏は昨年、元最高幹部の周永康氏や令計画氏らを摘発した成果を強調する一方、「反腐敗の戦いはもっと進めなければならない」と強調した。中国国家行政学院の汪玉凱教授は、「極めて重要なメッセージだ」と指摘した。
米国在住の中国問題専門家・夏小強氏は、「習氏の発言は、党内序列9位の周永康より『もっと上の汚職官僚』がいると意味した」とし、発言は「警告」であり、取締本番前の世論作りでもある、とみている。
「もっと上の汚職官僚」について、夏氏は「同じく江沢民派のメンバーで、前中央政治局常務委員・李長春氏、元国家副主席・曽慶紅氏などのほか、江沢民氏本人も含まれるであろう」との見方を示し、「習氏は周永康下ろしを決断したときから、江氏の絶体絶命の結末も決定的になった。いまは周氏のときと同じ、その一族や側近からメスを入れ、外堀から固めている。江氏の長男は数日前に政府系シンクタンクの主要幹部の職務を降りたのは、一つの重要な前兆である。江氏はもう逃れられない」
(翻訳編集・叶子)
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