ブラジル・リオデジャネイロ五輪大会の開会式が5日夜(日本時間6日朝)にマラカナン競技場で行われる。開会式のリハーサルがこのほど実施された。「サッカーの神様」と呼ばれるペレ氏が開会式の重要テーマである最終聖火ランナーを務める可能性などを一部のリハーサルを鑑賞したゲストが、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに(SNS)を通じて外部にリークした。
予算はロンドン五輪の10分の1 最も質素な開会式になるか
4日に行われた最終回のリハーサルに約300名の特別ゲストが出席した。リオ五輪組織委員会はゲストに対して、リハーサル内容を外部に漏らさないよう求めているが、一部のゲストはSNSを通じて開会式のパフォーマンスに関する情報をリークした。
各情報からみると、リオ五輪開会式が、これまでの中で最も質素なものになりそうだ。ブラジル経済が低迷し、政府が財政難に直面しているため、リオ五輪及びパラリンピックの開会式と閉会式の予算規模は前回ロンドン五輪とパラリンピックの10分の1になる。ロンドン五輪とパラリンピック、計4回の開・閉会式に約8千万ポンド(約108億円)が費やされた。
質素な開会式にはなるが、演出効果を高めるために、2千本のレーザー光線ガン、総重量3千キロの花火と109のサーチライトが用意された。
世界最大面積を誇るアマゾン熱帯雨林を有するブラジル。開会式では「森林破壊」と「環境保護」がおもなテーマになる。
世界各国の約1万2千人の代表選手が開会式の入場進行で、選手一人ひとりが一つずつの植物の種または苗を持ち会場内に植える、種や苗が1万2千本の木に成長し森林になるとの演出がみられる。
ブラジル文化と音楽も主要なテーマだ。ブラジル音楽と言えばやはりサンバ。情熱的なサンバは開会式に欠かせないようだ。地元メディアによると、リハーサルの終盤になるにつれて、マラカナン競技場内では紹介されたゲストも一緒に踊りだし「まるでカーニバルだ」、「開会式の夜には、競技場が最大のナイトグラブになる恐れがある」という。
「サッカーの神様」ペレ氏が最終聖火ランナーか
五輪開会式での最終聖火ランナー、聖火台への聖火点火者については最高機密とされてきた。リオ五輪も例外ではない。
ブラジル国内のメディア報道によると、リオ五輪では、サッカーの元ブラジル代表でサッカー・ワールドカップ(W杯)で3回優勝に導いた世界的スターのペレ氏が最も有力だ。しかし、現在リオ五輪組織委員会から公式な発表はまだない。
一部では、ペレ氏が聖火台に点火する方法は「聖火の火をサッカーボールに移して、聖火台に向けてシュートする」との噂も有る。
ペレ氏は1977年選手引退までの22年間のサッカー人生で、五輪大会に参加したことがない。当時プロサッカー選手は五輪大会への参加を許されなかったからだ。5日夜は世界約9億人の人がリオ五輪開会式の様子を生中継でみると予想される。
(翻訳編集・張哲)
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