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ドイツ議員らが提言 中国臓器狩り 6つの阻止策

2016/11/13 更新: 2016/11/13

米国議会と欧州議会は相次いで、中国で行われている生きた人間からの強制的臓器摘出に反対する決議を通過させた。ドイツのマーティン・パトゼルト議員と欧州議会のアルネ・ゲリッケ議員は今回の決議の重要性を示しつつ、この犯罪を停止させるためには、さらに実際の行動を起こす必要があると認識し、具体策を以下のように提言した。

引き続き中国政府へ圧力をかける

パトゼルト議員は、「中国に圧力をかけることが重要だ」と述べ、米国議会や欧州議会のように、ドイツ議会も中国の臓器収奪に反対する決議を採択すべきだと述べた。

またゲリッケ議員は、「今回の決議は、中国政府に我々がどういう考えを持っているのかを知らしめることができる。中国政府に(生きた人間からの強制的臓器摘出について)問いただすことには意義がある」との考えを示した。

移植技術を中国人医師に伝授しない

法輪功への迫害を調査する国際組織「追査国際」の調査により、中国人移植医の多くがドイツで移植技術を習得していることが明らかになっている。またこうした中国人医師が、臓器収奪に関わっているという数々の証拠も見つかっている。

議員は「これからも、中国人医師がドイツのどの医療機関で研修を受け、どこで臓器移植の技術を身に付けたのかを更に調査する必要があり、法律を改正してこうした行為を防止しなければならない。我々議員もまた、(中国人医師を受け入れている)組織に圧力をかける必要がある」と述べている。

臓器収奪に関与する人物の入国を禁止

ベルリンでのフォーラムに参加したIT医療データ専門家のアルネ・シュワルツ氏は、米国では外国人が同国に入国する際、臓器収奪関与の有無を答えなければならないと述べ、ドイツでも同様のシステムを設けるべきだと提案した。

またゲリッケ議員は「(追査国際の)調査結果により、(臓器収奪に関わった)一部の医師の氏名が明らかになっている。我々はこうしたデータを分析し、彼らの入国を阻止しなければならない」との認識を示した。

関連する製薬会社へ圧力をかける

 

また、シュワルツ氏は、一部欧米の製薬会社が臓器移植に必要な医薬品を中国へ提供していることを挙げ、製薬会社は自社の収益を上げるために、臓器がどこから調達されているのかという問題から目を背けており、間接的に臓器収奪という犯罪行為に関わっているに等しいとして、こうした現状を厳しく非難した。

パトゼルト議員は、欧米社会はこうした製薬会社に圧力をかけるべきだとの認識を示し、「我々が自分から、臓器移植に必要な物資を中国へ提供している製薬会社を問いただすことが重要だ」と述べた。

臓器移植の為に中国への渡航を禁止

現在、多くの国の患者が臓器移植目的で中国へ渡航しており、こうした渡航は「臓器移植ツアー」と呼ばれている。イスラエルやスペインではすでに法改正を行い、こうしたツアーへの参加を明確に禁じている。例えば、医療保険会社はこうしたツアーに参加して移植手術を受けた被保険者に、移植費用を支払うことはできず、医師が患者に中国での臓器移植を勧めた場合、法律で罰せられるといった措置が取られている。

ゲリッケ議員は、「ドイツでも、国民が外国で臓器移植を受けた場合にはその臓器がどこから提供されたのかを明らかにし、明確な証明を求めるということを、法律ではっきりと規定しなければならない。我々は、ドイツ人がこうした犯罪行為に関わる可能性を少しでも下げなければならない」との認識を示した。

法輪功学習者の根強い努力を学ぶ

ゲリッケ議員は、臓器収奪は人の生死にかかわる非常に大きな問題だとして、「我々は、『どうすることもできない、中国は遠すぎる』などと言い訳しながら目を背けることはできない」と語り、臓器収奪問題の解決に対する強い意志を示した。

またパトゼルト議員は、「議員の中には『やっても無理だろう』と言う者もいる。だが私は『やっても無理なのではなく、我々はまだ何もやっていない』と言いたい。勇気をもって始めれば、多くのことを(良い方向へ)変えられる」と力を込めた。

数カ月前、法輪功学習者は欧州議会のあるベルギーのブリュッセルと、フランスのストラスブールで数回にわたり集会を開き、欧州議会に対し、第48号書面声明への署名と、中国で未だに行われている、生きている法輪功学習者からの強制的臓器摘出に非難するよう求めた。パトゼルト議員は、学習者らのこうした活動や集会の様子から強い印象を受けたとして、次のように語った。

「学習者らは絶えず呼びかけ続け、非常に忍耐強いが、内面は平和で満ち溢れており、(臓器収奪をやめさせるという)目標の実現に向かい努力している。彼らは私たちの良いお手本だ。私たちも困難に怯まず、ドイツ人に中国で臓器移植を受けさせないようにするため、積極的に(臓器移植に関するドイツの)法律の改正に着手するように努力すべきではないだろうか」

(翻訳編集・島津彰浩)

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