米ニューヨーク市税関および国境警備局(CBP)は19日、管轄下のニューヨーク市とニュージャージ州ニューアーク市の税関で、中国からの食肉加工品約10トンを没収した。
中国国内ではこのほど、豚肉を使った加工品からアフリカ豚コレラ(ASF)のウイルス遺伝子が検出された。米税関当局は、米国内へのASFの侵入を防ぐため、中国から輸入した生肉や食肉加工品への検疫基準を厳格化し、対策を強化している。
没収された食肉加工品のうち、中国系住民に人気の「螺螄粉」「客家勾魂米線」醤油煮込み牛肉風味の「咪咪蝦条」など各種のビーフンやインスタント麺、スナック菓子が含まれている。
ニューヨーク市CBPのトロイ・ミラー(Troy Miller)主任は、「米の農業および経済への深刻な打撃を防ぐため、税関の農業専門家が肉製品を厳しく検査した」と述べた。
米CBP農業および貿易連絡担当主任のケビン・ハリガー(Kevin Harriger)氏は、ASFウイルスは肉製品や生ゴミなどに生存できるため、「焼却、または蒸気殺菌の過程を経なければ、ASFウイルスは米国で生息するだろう」と述べた。
中国メディアは15日、中国食品大手、「三全食品」が生産・販売する冷凍水餃子「灌湯水餃」からASFウイルス遺伝子が検出されたと報道した。同社は中国国内冷凍食品生産最大手である。
日本のネット通販大手では「螺螄粉」が販売されている。
(翻訳編集・張哲)
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