スコット・モリソン(Scott Morrison)豪首相は、中国との潜在的な軍事衝突への備えを呼びかけた。また、中国との軍事衝突の潜在的なリスクを理解していないなら、それは「愚かなことだ」と述べた。
これは、台湾を巡る衝突の可能性に言及した同国のダットン国防相の発言を受けてのものだ。
英「デイリー・テレグラフ」紙によると、モリソン氏は12日夜、「この地域には多くの緊張がある」とし、「オーストラリアが潜在的なリスクを理解していなければそれは愚かなことだ」と述べた。
モリソン氏はまた、「これは何かが起こることを意味するものではないが、誰がオーストラリアの国防大臣や首相を務めようと、こうしたリスクを考慮せず、また国民がこの状況に対処できるようにしなければ、それは職務怠慢だ」と述べた。
同氏は、顧問から得た情報に基づいて、国防相の立場を支持すると表明した。
先月末、ダットン豪国防相は、「中国は台湾を統一する野心をあらわにしており、(中略)中国と台湾の間に敵意があることは明白だ」とし、「台湾問題を巡る衝突は軽視されるべきではない」「オーストラリアは中国の敵対的行動に対し、現実的なアプローチをとらなければならない」などと述べた。
同氏はまた、「オーストラリアは引き続き、この地域の良き隣人であり続けたい」とし、「誰も紛争を見たくない」とも付け加えた。
さらに、「しかし、私たちと中国共産党の理念には確かに意見の相違がある、この事実に率直に向き合おうではないか」と語った。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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