台湾、日本のワクチン寄贈に感謝 中共のワクチン工作はねのける

2021/06/04 更新: 2021/06/04

6月4日午後、日本政府が台湾に無償提供した124万回分の英製アストラゼネカワクチンを積んだ日本航空の輸送機が、台湾桃園国際空港に到着した。日本による外国へのワクチン支援は今回が初めて。

茂木外相は4日の記者会見で、「東日本大震災後に、台湾からいち早く多くの義援金を送ってもらったことは、鮮明な記憶として残っている。台湾との重要なパートナーシップや友情を踏まえた、今回の提供だ」と述べた。

台湾外交部は4日のニュースリリースで、「台湾と日本のパートナーシップが『患難見真情(まさかのときの友こそ真の友)』であることを改めて証明した。日本の人々からの心温まる支援を、わが国の政府と国民は永遠に忘れないだろう」と記している。

台湾の頼清徳副総統は3日、「中国による政治的な干渉のため、台湾はワクチンの入手が困難」と現状を述べ、「生命や健康が政治的な決定により左右されるべきではない」とツイートした。また、台湾にワクチンを提供してくれた日本政府と日本社会に謝意を示し「日本は台湾の真の友人」と書き添えた。

蔡英文総統は4日、「言葉では言い尽くせないほど感謝している」「価値観の共有に基づき、互いを信頼し助け合うという『台日友好』の真髄を改めて目にした」と自身のツイッターで発信した。

2011年の東日本大震災後に、台湾から200億円の義援金が送られた。昨年4月、中共ウイルス感染拡大を受けて、台湾は日本に約200万枚のマスクを寄贈した。

駐日本台湾大使に相当する、謝長廷(しゃ・ちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表はFacebookで、成田空港から日本寄贈のワクチンを見送ったと書いた。一礼して日航機を見送る写真を添付した謝氏は、昨年4月には同空港で、台湾から届いたマスクを迎えていたと回顧した。いずれも日台双方のウイルス対策支援であり、「温かな気持ちで一杯だ」とその想いをつづった。

中共は兵糧攻めに似た「ワクチン包囲」するつもりだった=台湾政党

中国共産党政権は台湾に対して、中国製ワクチンを使った政治工作を展開し、心理的な「統一」を図ろうとしたとの分析がある。

5月26日、中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(しゅ・ほうれん)報道官は、「人為的な政治干渉がなければ、中国のワクチンを台湾に寄贈することがうまくいくはずだ」と発言した。

中国共産党によるワクチンの政治利用を警戒する台湾政府は、中国ワクチンの受け取りを拒み続けている。蔡英文氏は自身のツイッターで、中共がドイツのバイオンテック社からのワクチン購入を妨害したことを非難した。

台湾の政権与党・民進党と協力する台湾基進党は、「中国共産党がワクチンを使って台湾を分断しようとしており、感染拡大を統一のために利用しようとしている」とその狙いを指摘した。同党は、中共が兵糧攻めに似た三段階の「ワクチン包囲」を展開するとの推論を示した。

6月3日、台湾基進党はFacebookで、この三段階とは「台湾が国際的なワクチンを入手できないようにする」、「心理戦で人々の心に恐怖を与える」、「ワクチンの需要を高め、とにかくワクチンが欲しいという世論の形成」だとした。この状況で中国製ワクチンを送付して、心理的な抱き込みを図ろうとしたのではないかとの考えを示した。

時事評論家の唐浩氏は大紀元に対して、中国共産党は「伝染病を利用して台湾をかき乱す」「伝染病を利用して統一を求める」力を緩めることなく、台湾に対する世論工作や偽情報戦を続けると予想している。

(蘇文悦)

関連特集: 国際