上半期スクランブル回数、中国軍機が7割 活動範囲拡大

2021/10/15 更新: 2021/10/15

2021年度の上半期における航空自衛隊スクランブル回数のうち、7割が中国軍機だったことがわかった。飛行ルートが従前の東シナ海に加えて太平洋や日本海にも拡大し、長時間・長距離の飛行も確認された。

岸信夫防衛大臣が15日の記者会見で明らかにした。スクランブルの回数は合計390回で、うち中国軍機は281回、ロシアは102回だった。岸大臣はさらに「台湾周辺における活動も本年に入り非常に活発化をしております」と指摘した。

そのうえで、「わが国の領土・領海・領空を断固として守り抜くという方針の下、引き続き国際法と自衛隊法に従って、対領空侵犯措置に万全を期してまいります」とコメントした。

同日の会見で、岸大臣は北朝鮮情勢についても言及し、軍事パレードで披露された新兵器の詳細については現在分析を行っているという。

北朝鮮が非常に速いスピードで弾道ミサイル開発を行い、複数の弾道ミサイルを発射したことは「わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」であるとし、「米国、韓国と緊密に連携しながら、引き続き重大な関心をもって情報収集・分析に努めてまいります」と述べた。

(王文亮)

関連特集: 日本の防衛力