[ワシントン/メルボルン 11日 ロイター] – 米国、日本、オーストラリア、インド4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相は11日、メルボルンで対面方式の会合を開催した。会合終了後に発表した声明は、北朝鮮の「安定を損ねる」弾道ミサイル発射を非難し、同国の完全な非核化実現を目指す方針を再確認した。
「ルールに基づく」多国間貿易システムを支持し強化する方針や、多国間貿易システムに対抗する「抑圧的経済政策」への反対をあらためて表明した。
共同声明は、インド太平洋地域を、中国が強める経済、軍事面の影響から守るため協力を深めると表明。
人道支援、災害救援、インフラ整備にも取り組むとし、地域のパートナーとの連携を強化し、違法漁業の取り締まり能力強化を支援するとした。
ブリンケン米国務長官は12日にフィジーを訪問し太平洋島しょ国の首脳と会談する。太平洋島しょ国では、漁業や気候変動問題が重要な課題とみられる。
オーストラリアのペイン外相は会合後の会見で「われわれはインド太平洋のパートナーへの海洋の安全保障支援を強化して、パートナー国の海洋領域認識や海洋資源の開発能力を強化し、航行や上空飛行の自由を確保し、違法漁業などの取り締まりを強化することで合意した」と述べた。
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