米下院で15日、「クアッド強化法案」が通過した。法案は、日米豪印による自由で開かれたインド太平洋の促進と、4カ国の議員間作業グループの創設を掲げる。提出したグレゴリー・ミークス議員(民主党)は声明で、権威主義が台頭する世界で、民主主義国が連携して国際ルールを促進することが重要だと強調した。
「米国、日本、オーストラリア、インドによる四国安全保障対話(クアッド)は、自由で開かれたインド太平洋地域の促進、我々の国家安全保障の強化において、不可欠な役割を果たしてきた」とミークス議員は述べ、バイデン政権に対して、クアッドのさらなる強化を求めた。
「世界中で権威主義が台頭するなか、我々の民主主義が連携し、開かれた社会と市場の成功を示すことが肝要であり、民主的なガバナンスと国際ルールを促進し、実質的な成果を提供することが重要だ」と綴った。
クアッドの課題は、中国共産党がインド太平洋地域にもたらす影響力増大への対処だ。法案が可決すれば四国間の議会作業グループが創設され、単なる政府間の枠組みを超えた国会議員間の対話が促される。より包括的な協力のプラットフォームへと進化することが期待されている。
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