7日夜、ロシア機と推定される航空機4機が北海道の西方空域から日本領空へと直進し、うち2機は旋回飛行を行った。航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させ監視した。同日発表された緊急発進(スクランブル)回数の統計によると、5月は119回に上り、前年同月比約4.5倍となっている。
防衛省統合幕僚監部によれば、緊急発進は対中国機で93機とおよそ8割を占め、残りはロシア機だった。また、4度目となる中露爆撃機による長距離共同飛行も確認された。今年4月の中国機は20機であり、5月に急増したことが分かる。
さらに、日中外相会談が行われた5月18日には、対艦ミサイルを搭載した中国軍のH-6爆撃機が宮古海峡上空を通過した。当時、中国海軍の空母「遼寧」は石垣島南部海域で航行しており、艦載機の発着艦訓練を行っていた。
緊急発進の全数の約7割にあたる81回は沖縄・南西諸島地域を担当する南西航空方面隊の戦闘機が対応している。
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