日本を巡回公演中の神韻芸術団は6日、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで昼・夜の2公演を行なった。芸術家たちは、失われた中国伝統文化の復興を掲げる神韻芸術団の理念に共鳴した。
「素晴らしい技巧を見せていただきました。とても感動しました」と語るのは女流舞踊家の實川ふうさんだ。夜の公演を鑑賞後、新唐人テレビの取材に応じた。なかでも、力強いチベットの舞が気に入ったという。「すごくチャーミング。あんな間近で生で見られてすごい」と語った。
神韻芸術団は五千年の中国伝統文化の復興を掲げる。實川さんはこの理念に共鳴した。「古くからある古典を今の方法で新しく進化させていくことはずっと必要なことだと思いますので、私も共に頑張っていきたいと思います」
昼の公演を鑑賞した音楽療法士の松浦喜美世さんは、「芸術って国境を越えるじゃないですか。芸術で世界を平和にしようという思いが感じられた」と語った。
松浦さんは世界平和を願い国産初のチター「平和の竪琴PEACE*HARP」を開発した。神韻のオーケストラが奏でる音楽からはエネルギーを感じたという。「音楽と映像、衣裳、ダンス、全てが統合しているからそれ(エネルギー)がすごい伝わってくる。平和の『和』を感じた」と語った。
夜の公演を鑑賞した元飲食企業経営者の太田泰三さんは、少林寺拳法の経験者だ。「素晴らしい動きでした。私は少林寺拳法を少し日本でしていたんですけども、ただ本場のことは分からなかったので、動きを確かめたかったんです」と語った。
太田さんが神韻を鑑賞して確かめたかったのは、舞踊の動作だけではなかったようだ。「道は天より生じ、人の共に由る所とするものなり。要するに、人はみんな道に従って天と繋がっているよね。今日はそれがもう凄く分かりましたよ。伝わってきました。それを確かめにきましたから。ありがとうございます」
現代中国で受難する信仰者を描いた演目に関して、太田さんは「人ごとではなく自分のことだと思いました」と語り、神韻が中国で上映できないことを「大問題だ」とした。迫害を描いた演目の最後に、信仰者は奇跡を起こす。太田さんは「人間の意志が世界を変えていく。思い通りになるんですね。量子力学でもそのことははっきりしてきた」と、舞台からあふれる希望を感じ取っていた。
公演を通して希望やエネルギーを感じ取ったと言う太田さん。「心と心が通じるというか、私は今日エネルギーをもらいました。協力したいと思った」と語った。「色も舞台も音楽も全て良かった。また来年もお伺いします」
失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団は、目下、日本巡回公演を開催中だ。ツアー日程は公式サイトで確認できる。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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