[ワシントン 4日 ロイター] – フィリピンのマルコス大統領は4日、米軍によるフィリピン国内の基地利用容認について、中国が台湾を攻撃した場合に「役に立つ」防衛的措置との見方を示した。4日間の訪米終了に伴いインタビューに応じた。
マルコス氏は訪米中にバイデン大統領と会談、72年近く続いた両国の防衛同盟の更新などで合意した。
中国が台湾を攻撃した場合、米国がフィリピンの基地に武器を配備することが可能かという質問に対しては、直接的には回答しなかった。
マルコス氏はロイターとのインタビューで、2014年に米国との間で締結した「防衛協力強化協定(EDCA)」を巡り、本来は災害対応の改善が目的だったと指摘。その上で「今では追加の側面がある。つまり、台湾海峡の緊張が高まる中、台湾にいるフィリピン人の安全が最も重要だということだ。EDCA(に基づく米軍の基地利用)は(台湾侵攻という)恐ろしい事態が発生した時にも役立つだろう」と語った。
フィリピンと米国は2月、フィリピン国内で米軍が使用できる軍事拠点を新たに4カ所設定し9カ所とすることで合意した。
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